最速降下曲線-07 ー 最終的に水平ではない場合
では,最終的に水平ではない場合,どのように計算すればいいのでしょう?
実際,計算してみると,最終的に水平でない場合も,サイクロイド曲線が最速降下曲線であることがわかります.

L=π/2 (最終的に水平になる場合),L=1, L=2で計算した結果です.
色付き丸はサイクロイド曲線に沿った降下カーブ,白抜き◯は直線を降下したカーブとなります.
計算方法
サイクロイド曲線は,高さHからの場合,
$$
{ \Large \displaystyle
\begin{equation}
\begin{split}
x &= a ( \theta - sin \ \theta)\\
y &= H - a (1 - cos \ \theta) \\ \\
\end{split}
\end{equation}
}
$$
なので,高さHから横Lまでの最短経路における,終点のパラメータ,$ \theta_f $,は,
$$
{ \Large \displaystyle
\begin{equation}
\begin{split}
y &= 0 \rightarrow
H = a (1 - cos \ \theta_f) \\
L &= a ( \theta_f - sin \ \theta_f)\\
\frac{L}{H} &= \frac{ \theta_f - sin \ \theta_f}{1 - cos \ \theta_f }
\end{split}
\end{equation}
}
$$
を解いて,$ \theta_f $,を求め,
$$
{ \Large \displaystyle
\begin{equation}
\begin{split}
a &= \frac{H}{1 - cos \ \theta_f} \\
\end{split}
\end{equation}
}
$$
から,a,を求めればいいことになります.
しかし,この計算の解析解は計算できません,したがって,
エクセル : ゴールシーク
Labview : f(x)全ゼロ検索 (Mathematics -> Script & Formula -> Zeros -> Find All Zero)
を使って計算することになります.
エクセルのゴールシークは,便利ですが,初期値に依存したり,自動計算できないのでちょっと厄介です.
Lを変えてみるとそれぞれのパラメータがどう変わるでしょう?
$ \theta_f $

Lが大きくなると,徐々に大きくなることがわかります.
a

a,サイクロイドの半径は,L=π/2 (最終的に水平になる場合),で最小値を示すことがわかります.
到達時間

次ページに述べますが,到達時間は,Lが大きくなると徐々に差が開いていくことがわかります
Lが小さい : ほぼ直線落下なので差がないのですね.
Lが大きい : 究極はサイクロイド1周分,元の高さに戻る場合で,直線は水平になるので,直線の場合の到達時間は無限大になちゃいます.
動画も作りましたので,ここ,からどうぞ.
次ページは,到達時間,に関して考えていきます.